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カタメルロワイヤル第8話「氷の大地」

暗闇を抜けた先に広がっていたのは白銀の大地。
一面を氷に覆われた。絶対零度の世界だった。
氷原エリア
どうやら私たちはそこに到達したらしい。
辺りを見渡すが、見えるのはどこまでも広がる雪と氷の平原。そしてこのエリアを囲むようにそびえている氷の崖だけだった。
「はー寒いですねえ。」
早苗が白い息を吐きながらそんなことをつぶやいた。
洞窟の出口にむかうにつれて感じてはいたのだが、予想以上の寒さだった。
「これはじっとしているのは良くないわね。」
白い息を吐きながらフィーナが言う。
「とにかくまずは安全に身を潜められる場所を探しましょう。」
「それが得策ね。」
私はフィーナの提案にうなずきながら言う。
「とにかく進みましょう。」
私たちは、新たなフィールドを歩き始めた。



まず私たちがしなければならないこと。
それは先ほどフィーナが言ったとおり、安全な場所を見つけること。
その目的を果たすために、まず私たちは崖伝いを捜索していた。
だが、とあるものを見つけて今私たちは雪の平原に向って歩いていた。
フィーナの持つGPSに表示されるのは赤い信号。
そう、このエリアに来て始めての参加者を見つけたのだ。
より正確に言うのなら参加者だったものだが・・・



それは雪の平原にぽつんと立っていた。
少し小柄な少女。
短めのツインテール、身にはどこかの制服のようなものをまとっており、だいぶ前に氷像となってしまったのであろう、その頭や肩には降り積もって雪が乗っかっていた。
少女は立ち尽くしたまま恐怖を浮かべて凍り付いている。
その頬には固まる寸前に流したのであろう涙が小さな結晶となって残っていた。
平原に風が吹く。
しかし、この少女の流れるような髪も制服のスカートも風にはためくようなことはなく、
そのままの形で動きを止めている。
青白い氷に包まれ、体中に霜をまとった少女の氷像。
これが、このエリアでの失格者の成れの果てだ。
私はこの少女のものであったのだろう、すでに空になっているバックを拾った。
東儀白
この少女の名前なのだろう。
私は白に降り積もっている雪を払った。
そんなことをしても何もならないとは分かっていたが、少女がこの後もこの雪原に1人残されるであろうことを考えるとそうせずに入られなかった。
私は白の頬に触れる。
人の温かみはもうなかった。



「ねえティア。なんだか寒くなってきていないかしら。」
不意にフィーナが言った。
確かになんだか急に寒さが増してきた気がする。
「それに風もやんでますね。」
早苗が言った。
私は何かいやな予感がしてきていた。
次の瞬間
「何か来るわ!」
フィーナが叫んだ。
私はその方向に向き直る。
すると私たちをめがけて飛んで来る矢が見えた。
だが矢は私たちとはかけ離れたところへ突き刺さる。
「敵・・・かしらね。」
私は銃を手に握った。
「そうね、とりあえず1人こっちに向ってくるみたいよ。」
フィーナも剣を構える。
大丈夫、こっちは3人もいるのだ。
早々不覚を取るわけは
「ああっ、筆先が凍って役に立たちません!!」
大丈夫、こっちは2人もいるのだ。
早々不覚を取るわけはない。
「でも一応使って見・・・ぎゃー凍った筆先が刺さったー!!!」
大丈夫、大丈夫・・・
「ティア・・・眼が死んでるわ・・・」
「うんゴメンなんか気疲れが・・・」
まあ、とにかく約一名はほっといて目の前にせまる敵に集中しなければいけない。
「来るわ!」
敵はもう目視できる位置に来ていた。
艶やかな黒髪のポニーテールの少女。
顔立ちは日本人だろうか。
そしてその身にまとうのは私が来ているようなバリアジャケットに似たような特殊なアーマーのようだ。
その手には弓が握られている。
ならば間違いはないだろう、この少女が先ほどの弓を放った人物だ。
そして、もしかしたらこの白という少女を襲った人物かもしれない。
私とフィーナは臨戦態勢に入る。(あと一名は後ろで手を押さえて痛みに悶えている。)
だが相手はまるで戦おうという気が見られない。
そして少女が叫ぶ。
「あなたたち、そこは危険です!早くこっちへ!」
そういって少女は駆け出して行ってしまった。
あとに残される私たち。
「何をしているんですか!早く!」
再び私たちを呼ぶ少女。
その表情には必死さが見られた。
「どうするの、ティア。」
「そうね、とにかく追いましょうか。
罠の可能性も捨てきれないけどここでじっとしているよりはいいんじゃない?」
「ええ、あなたの選択に従うわ。」
フィーナが笑みを浮かべながら答えた。
「ほら行くわよ早苗。」
「あうー手が痛いー」
私たちは早苗を引きずりながら、謎の少女を追った。



やがて少女が細い崖間の道へと入っていくのが見えた。
私たちもそれを追って左右を高く聳え立つ崖に阻まれた細い道へと入る。
すると少女は私たちより少しはなれたところでこちらを見ていた。
「一体何のつもり。」
私は少女に問いかけた。
「すぐに分かりますよ。ほら。」
少女は私たち・・・ではなく私たちの後方を指差した。
私は後方を振り返る。
すると私たちが先ほどまでいた、雪原が猛烈な吹雪に襲われていた。
この崖間の道にいても時折凍えるような風が吹いてくるのが感じられる。
これでもしあのまま雪原にいたら、と思うと体が震え上がった。
「コキュートスと呼ばれる現象です。
この雪原のエリアで周期的に見られる絶対零度の強風現象です。
あのまま雪原にいると彼女のように・・・」
彼女とはおそらく白のことだろう。
少女はなんともいえない表情を浮かべ語った。
「もしかして、あなた私たちを助けてくれたの?」
私は少女へと聞いた。
「助けた・・・とは純粋にはいえないかもしれません。
一応下心あってのことですから。」
少女は私たちに向き直り言った。
「お願いします。手を貸してほしいのです。」



少女は名前をレイミ・サイオンジと語った。
そして今、私たちはレイミの案内で彼女の隠れ家へと向っているところであった。
レイミに先導されて私たちは狭い道を進む。
すると急にレイミが立ち止まりこちらを振り返った。
「私の隠れ家に行く前に・・・私の仲間に会いに行きましょうか?」
「え、仲間って隠れ家にいるんじゃないの?」
「いえ、私の仲間は・・・すぐそこにいます。」
そういうレイミの顔はとても悲しそうだった。
やがて少し開けた場所に出るとそこには確かにレイミの仲間達がいた。
3体の氷像として、それらは立っていた。
「シャロンさん・・・」
レイミが誰かの名を口にする。
「すずさん・・・」
おそらくこの氷像になってしまった少女達の名だろう。
「エステルさん」
3人目の名を口にしたとき、フィーナの顔に驚愕の表情が浮かんだ。
「まさか・・・」
フィーナが氷像に駆け寄ってゆく。
「エステル・・・」
フィーナが少女の氷像に触れ、つぶやいた。
私たちも氷像に駆け寄り、その様子を見渡す。
3体の氷像は一糸まとわない状態で
その足の先は、まるで根を貼るように氷の地面と一体化してしまっていた。
まずはシャロンとよばれた少女。
長い髪に左右に結ばれたリボンが印象的な、気の強そうな顔立ちの少女。
シャロンは寒さに凍えるように腕で体を包み、遠くを見据えるような形で氷像となっていた。
次にすずと呼ばれた少女。
長い髪を大きなリボンで結んだポニーテール、おおきな胸に抜群のスタイルを持った少女。
すずは、おそらく不意をついてやられたのであろう。
その顔にはただ何が起きたか分からないといった風に、ぽかんとした表情が浮かんでいた。
そして、エステルと呼ばれた少女。
エステルの表情は穏やかで、いつもと変わらない、すました表情で氷像となっている。
エステルの氷像はあまりにきれいで、氷像となった今でもその姿からは清楚さが感じられた。
「フィーナ・・・」
私はエステルの氷像の前にたたずむフィーナに声をかけた。
おそらくエステルは・・・
「ええ、エステルは月人居住区の礼拝堂の司祭様。そして私の友人・・・」
フィーナはその顔に悲しみを浮かべ、エステルの頬をなでた。
「エステルさんはここまで私たちを導いてくださいました。
そして最後に私を助けようとして・・・」
レイミが悔しそうに語る。
「すずさんも、落ち込みそうになる私たちを明るく励ましてくれました。
シャロンさんだって、素直ではありませんでしたがなんだかんだ言って私たちを助けてくれました。
私はそんな皆さんに甘えるばかりで・・・
なのに私だけが生き残って・・・」
そう語るレイミの目には涙が浮かんでいた。
「レイミさん・・・一体何があったの・・・?」
フィーナがレイミに問いかける。
「それは・・・」
レイミが口を開こうとした瞬間
「それは私たちがやったのよ。」
全く別の方向から声がした。
見れば細い道の向こうから3つの影がやってくるのが見えた。
やがてそれらが姿を現す。
一人は銀髪で左右に短めのおさげ、その身にはメイド服をまとった少女。
一人は茶色く短い髪で、その頭にはゴーグルを装備した少女。
最後の一人は蒼く、長い髪でセーラー服に身を包んだ少女だ。
その青い髪の少女が言う。
「へえ、まだ生き残ってたのね。
でもまあ関係ないわ、ここでどうせ氷像になるんだし。」
どうやらこの3人は私たちにとって完全なる敵らしい。
「十六夜咲夜。」
少女はナイフを構える。
「リタ。」
少女はチェーンを構える。
「千鳥かなめ」
最後に少女が銃を構えた。
「さあ行くよ!」
そして少女達が動き出す。
このエリアでの、最初の戦闘が始まる。



今回の犠牲者
東儀白:氷像
シャロン:氷像
すず:氷像
エステル・フリージア:氷像

残り54人
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カタメルロワイヤル 間章1「余興」

時刻はゲームが始まって約1日が過ぎたころ
参加者達がタイムリミットにより篩いにかけられ、6割をきった時
このゲームの始まりの地である校舎の一室に、二人の人物がいた。
二人ともフードを深く被っており顔は見えないが、一人はやや大きめの体格、もう一人はやや小柄な体格であった。
今、その小柄なほうはカプセルの中に入っていた。
といってもこれからこの人物が固められるというわけではなく、これはこの人物の映像を他のカプセルへと移しているのだ。
やがてそのカプセルが開き、中から小柄な人物が出た。
「おつかれだったな【女王】。」
【女王】と呼ばれた小柄な女性はもう一人に向って言う。
「そなたこそ現在生き残っている参加者ほぼ全員分のカプセルを飛ばしたのだ。
疲労はたまっておるだろうよ、【聖人】よ。」
「なあに、このくらいはどうということはない。」
【聖人】と呼ばれた大柄な男性は笑みを浮かべながら言った。
そんなことを言って息を切らしていたが。
その時、ガラガラと扉の開く音がした。
入ってきたのはやはりフードで全身を覆っている2人の人物だった。
「おや、終わりましたか。」
「おわったの?【おんなおお】、【せいひと】。」
「【魔人】と【精霊】か。
ああ、こちらはつつがなく終了した。」
【女王】が言った。
「だが、さすがに疲れたな。少々休ませてもらう。」
「俺もそうしよう。」
「そうするといいでしょう。
どうせなら特等席で休まれては?」
【魔人】は【女王】と【聖人】に言った。
「特等席とはなんだ?」
「いまからおもしろいことをやるんだよ。
だからそれをみながらやすむといいって。」
【精霊】が言う。
「あたいもそれにさんかするんだ。
あたいのさいきょーさにほれんなよ!」
ビシイ
と【精霊】がポーズを決めていたが皆無視した。
「で、なにをやるんだ?」
【聖人】は【魔人】に聞いた。
やがて【魔人】がその内容を口にする。
「ほう・・・」
「ふむ・・・」
【女王】と【聖人】は同じことを思った。
「「それは面白そうな余興だ」」



やがて【女王】たちはとある部屋に入った。
その部屋には座り心地のよさそうな椅子が大量に配置されていた。
そしてその椅子に座れば大きなガラスの窓越しに、まるで体育館のような広い部屋が階下に見渡せた。
そしてそこにぽつんとおかれる一つの像。
それはこのゲーム第一の被害者となった遠坂凛のブロンズ像であった。
「あれはお前がやった奴だったか?【聖人】?」
【女王】が【聖人】へと尋ねる。
「ああ、こういうのを見せてやるのが現実を知らせるのに手っ取り早いと思ってな。」
「全くそなたは血の気が多いな。」
【女王】はクスリと笑った。
そして階下の光景を見る。
部屋の中心に一つのブロンズ像。
その周りにはいくつかの装置が置かれていた。
そしてそのすぐ近くにいるのが【妖精】と
「【淑女】か。」
やがて、【淑女】が機械に触れると眩い光が凛を包み込んだ。
「さて、始まりますよ。」
【魔人】は心底楽しそうに笑う。
「楽しい余興です。」



突然凛の意識は覚醒した、
その眼には光が宿っており、肌ももはや暗緑色をしておらずもとのキレイな肌色にもどっていた。
「いったい・・これは・・・」
凛は咳き込みながら記憶をたどる。
「確か私はカプセルに閉じ込められて・・・」
「そう、ブロンズ像になっていたのよ。」
「誰っ!」
凛が声の方向を見るとそこにはフードを被った人物が1人。
「そして今度は私のコレクションになりなさい。」
そういって【淑女】はゆっくりと凛に歩み寄った。
「な、なにをいってるのよ。」
凛は【淑女】に対して身構えた。
すると【淑女】は歩みを止める。
「ああそういえば、まだ自己紹介をしていませんでしたわ。」
ブワッ
っと一気にフードがはがされた。
「妖魔シャコーカイですわ。」
その体に無数の貝が張り付いている、およそ人間とは思えない女性、シャコーカイは言う。
「どうぞよろしくお願いいたします!」
やがてその体中の貝から緑色の液体が噴出された。
それは凛に勢いよく降りかかった。
「きゃあっ!」
凛は両手で体を庇うような体制でそれを浴びてしまう。
そして凛は気づく。
その液を浴びたところから徐々に体の感覚がなくなっていくことを。
「これは・・・」
一度味わった感覚。
自分の体が無機的なものへと変化していく感覚。
自分が、蝋人形へと変わっていく感覚。
「あ・・ああ・・・」
首から下はもう完全に蝋で固まってしまい、動くことは出来ない。
やがて蝋は凛の顔にまで達する。
口が固まり、鼻が固まり、最後に目が蝋に包まれて
凛は完全な蝋人形と化した。



「あらあらあっけない」
【淑女】は蝋人形と化した凛へと近づいた。
そしてその淡い緑色に染まった頬に手を添える。
「でもやはり美しいわ。元々美しいかったあなたがさらに美しく慣れたのだから感謝して欲しいわね。」
【淑女】はそういって凛の肢体をなでた。
蝋人形と化した凛はそれに抵抗することも出来ず、ただそこに佇んでいる。
「ほらほら、つぎはあたいのばんだよ!」
【妖精】が【淑女】に言った。
「あらあら、もう少し楽しみたかったですけど・・・仕方ありませんね。
私が出て行ってからにしてくださいね。巻き込まれたくありませんから。」
「はーい」
やがて【淑女】が部屋から出て行った。
それを見た【妖精】が力を解き放つ。
急激に下がる部屋の温度。
「さあ、さいきょーのあたいのでばんね!」



再び凛の意識は覚醒した。
「くそっ、いったい」
なにが。と思うより早く別のことに気がついてしまう。
「なによこれ、寒い・・・」
自分の周りの温度が先ほどとは比べ物にならないくらいに下がっていた。
部屋を見渡せば所々に霜が下りているのが分かる。
凛は理解する。この凛の目の前にいる人物の仕業であると。
「今度は・・・なによ・・・」
「ふっふっふー。」
目の前にいた人物がフードを剥ぎ取った。
そこにいたのは青い髪に青いリボン、氷の羽を背中から生やした少女だった。
「あたいはチルノ。さいきょーのようせいよ。」
【妖精】が叫ぶのと同時に膨大な冷気があたりを駆け巡った。
「きゃあっ」
凛の体が薄い霜に覆われていく。
自分の体温が急激に奪われていくのが分かる。
「このままじゃ駄目。」
凛は駆け出した。
どこへ逃げればいいのかは分からなかったがとにかくここにいては危険だと悟った。
そして凛は一直線へ扉へと向けて進む。
「とにかく、この部屋から出ないと・・・」
そんな凛を【妖精】が見逃すわけもなく。
「むー、ちいきょうのあたいからにげるなんて」
【妖精】冷気の力が集まる。
「凍っちゃえー」
やがて取り出される1枚のカード。
「スペルカード!」
そのカードが力を発するために光り輝いた。
「霜符:フロストコラムス」
瞬間、床一面に冷気の力が駆け巡る。
その力は、無数の氷柱を形成しながら床を一瞬で凍らせていく。
そしてそれは凛の所へも及んだ。
「きゃああああああああ・・・あ・・・」
凛も例外ではなかった。
床一面が一瞬で凍ったのと同様。
凛も逃げ出そうとする体勢のまま一瞬で凍り付いてしまった。
眼も口も大きく開き、その手は救いを求めるべく扉に向って伸ばされている。
足も駆け出している途中で見事に凍っていた。
【精霊】はそんな幾本もの氷柱に混じってたたずんでいる凛の氷像をみて満面の笑みを浮かべる。
「あたいってばさいきょーね!」



「どうですか【女王】、【聖人】?」
【魔人】が二人に語りかけた。
「ああ、楽しませてもらった。」
「同感だ。」
「だがな・・・」
【女王】が立ち上がった。
「やはり見ているだけでは物足りんな。」
そういって女王は観覧部屋の扉へと向った。
「【女王】よ、お前もあいかわらず血の気が多いな。」
「そなたも人のことは言えまい、【聖人】よ」
微笑を浮かべながら【女王】は部屋を出て行った。



一方階下の部屋では【妖精】が氷像と化した凛で遊んでいた。
「つるつるひんやり~」
その四肢をぱたぺたと触ったり。
「ぺろぺろ、つめたーい♪」
その胸をなめたり。
そんな時にガラッと部屋の扉が開いた。
「ん?【じょおー】?」
「うむ。【妖精】よ、次は私にやらせてもらえぬか?」
「ん~、いいよ。もうだいぶ遊んだから。」
そういって氷像と化した凛をその場にガランと放り投げると、【妖精】は部屋を出て行った。
「全く、もっと丁寧に扱うよう言って置かねばな。」
【女王】は凛の氷像を抱えた。
「ふむ、美しいな。」
全身を青白い氷の膜に包まれた凛を見て言う。
こういったものこそ我々の標的となるにふさわしい。
そんなことを思いながら【女王】は凛を装置の真ん中に置き、凛の氷像を元に戻すべく装置を操作した。
やがて凛の体に色が戻った。
「けほっけほ・・・」
咳をしながらその場に膝をつく凛。
「さて、これで最後だ。付き合ってもらうぞ、凛とやら。」
「今度は・・・」
なに?という言葉も出せないでいた。
凛は再び襲い掛かるであろう恐怖に打ちのめされている。
「やはり良いな。美しいものが恐怖と絶望に包まれている瞬間。
この瞬間こそが最も美しい。
そして・・・」
【女王】の瞳が輝いた。
「我が石像となる瞬間もまたしかり。」
「いやっ・・いやっ・・」
凛の視界はその光に包まれる。
そして凛の体が石になってゆく。
もはや凛に抵抗する気力はない。
「いや・・・石になんて・・・」
ただ、絶望し自分が石になっていくのを見やるだけだった。
「なりたく・・な・・・」
絶望の表情のまま、凛は石になる。
最後に石となった頬を一滴の涙が伝ったが、それもすぐに消えた。
完全なる石像。
凛の最後の姿。
「ああ、いいな。すばらしい。」
【女王】は歓喜に身を躍らせる。
石像と化した凛を抱き寄せて。
愛しそうにその体をなでながら言う。
「全くこの世界はすばらしい。」



「さて、余興も終わりましたし。今後について話しましょう。」
【魔人】が話し始める。
「まずは残り人数ですが54人ですね。まあちょうどいい数ではないでしょうか。」
今この場にいるのは【女王】【聖人】【妖精】【淑女】【騎手】そして【魔人】の6人だった。
「だが約半数の参加者にこの5つのエリアは広すぎる。」
【聖人】が言う。
「そうですね。なのでいくつかエリアを封鎖しましょう。エリアが狭くなればその分参加者同士の遭遇率も増えるでしょうしね。」
つづけて【魔人】が言った。
「あとは、回収されなかった金の針は2つですね。金の針は使用時に二つ以上持っていれば同時に消えるようになってましたから、純粋に後2つどこかの宝箱に入っているというわけです。」
「それもまた面白くなりそうではないか。場所は把握しているのか?」
【女王】が言う。
「ええもちろん。」
笑みを浮かべて【魔人】が言う。
【女王】も釣られて微笑んだ。
「そうか、ならばまだまだ楽しめそうだな。」
「退屈ならあなたも【闇】みたいにゲームに混じればよかったではありませんか。」
「ふん、私が行っては私が強すぎて話にならん。弱いながらも全力を尽くしてつぶしあう姿が見ていて気持ちよいのだ。」
「ふふふ、あなたらしいですねえ。
さて、それではまた運営の仕事を再開しましょうか。
その楽しいゲームのために。」
そういって運営者達は各々散っていった。
【女王】も部屋を出て行く。
そのとき【女王】はこのゲームのことを考えていた。
「誰がこの世界を用意したのかは知らないが・・・」
【女王】の顔に笑みが浮かぶ。
「ここは全くいい世界だ。
感謝しなくてはな、我々にこの役割を与えてくれたものに。」
そういって【女王】は部屋を後にした。



この後もゲームは続いていく、
ゲームはまだ、ようやくターニングポイントを過ぎようとしているあたりのことだ。

カタメルロワイヤル超番外編「温泉に入ろう。」

石化の森を抜け、氷の大地にて激闘を繰り広げているはずの私たちは・・・・
なぜか今、温泉に入っている。




「まさかこの氷原エリアに温泉があるなんてね。」
私、ティアナ・ランスターは温かい湯にゆったりとつかりながら言う。
「本当、とても体が温まるわね」
「ほかほかですね~。」
フィーナと早苗も今はのんびりと身を休めている。
「私もこんなものがあるのは始めて知りました。」
そういうのは最近このエリアで知り合ったレイミだ。
「このエリアにいて初めて良かったと思いますよ。」
レイミも笑顔を浮かべて温泉を楽しんでいる。
「う~ん、生き返る。」
私もついついそんな言葉が出てしまうほどにリラックスしていた。
そんな時、
「おおっ、こりゃいい湯だな。」
「本当生き返るわ。」
急に声がしたのでその方角を振り向くと金髪の少女が二人いた。
「って魔理沙にアリス!!何でここに!!」
そこにはかつて私たちを襲った少女達、魔理沙とアリスがいた。
そして二人は当たり前のように言い返してくる。
「だって番外編だもの。」
「だな。」
番外編ならしょうがない。
「いいじゃないか、温泉ぐらい皆で入っても。」
魔理沙が言う。
「まあ・・いいけど・・・」
私はなんか釈然としないながらもそう答えた。
「ふむ、こういうときは敵味方など忘れて楽しむのが一番だ。」
再び声のしたほうを向くと右目に黄金の邪眼をもった少女がいた。
この少女、どこかで見たような気がするのだが・・・
「ああ、申し遅れたな。私はアルドラ、【女王】と呼ばれている。」
「ここでネタばらししやがった!
って言うかあんた敵でしょう!!どうしてここにいるのよ!?」
「まあ番外編だしな。」
番外編ならしょうがない。
「というかそもそも私の正体なんてもうとっくに皆気づいているだろう。いまさらだ。」
「うう・・頭が痛くなってきた。」
「まあまあティア、今日くらい楽に行きましょうよ。」
「ありがとうフィーナ、励ましてくれて・・・」
「そうそう、難しいことは考えないの。」
振り向くと遠坂凛がいた。
「何であんたがここに!?
あんた確か石化されてるはずでしょ!?
ちゃんと間章に『凛の最後の姿だった』とか書かれてたじゃない!!」
「まあ・・・番外編だしねえ・・」
番外編ならしょうがない。
「うう・・もうこれ以上は増えないでよ・・・」
「大丈夫、私たちで最後だよ。ね、フェイトちゃん。」
「うん、なのは。」
なのはさんとフェイトさんがいた。
「こんな時だけ復活しないでください!!」
「いいじゃない番外編だし。」
「ね。」
番外編ならしょうがない。
「もういいです・・・」
私あきらめて温泉を楽しむことにした。



十数分後、
「ふう、そろそろ出るわ。」
そう言って凛が立ち上がった。
「あらもうでるの?」
私は凛に向って言う。
「ええ、もう十分あったまったわ。」
そう言いながら凛が温泉の外に出た瞬間。
ひゅーーー
ピキッ、パキッ
「えっ!?」
急に凛の足が凍りついた。
そしてピキピキと音を立て、足から腰、胸、両腕と凍りついていく。
「な・・なにっ!?」
やがてその顔も氷に覆われ始める。
「うそ・・そん・・な・・・」
パキィ
と音を立てて、凛は氷像となってしまった。
――――――――残り9人


「っ!!」
私たちは戦慄した。
一体何が起きたのだ。
「ふむ・・・」
アルドラが冷静に語りだす。
「考えてみれば当たり前か。
この温泉の外は絶対零度の世界。
ただでさえ寒いのにこんな濡れた体で出ようものなら・・・」
アルドラは氷像となった凛を見る。
「まあ・・・ああなるな。」
「「「「「「「「えーーーーーーっ」」」」」」」」
「はっはっは。つまりのぼせたものから脱落だな。」
「なに笑いながら言ってるのよ!!
あんただって氷像になるのかもしれないのよ!!」
「ああそのとおりだ、そして私はもう限界だ。」
「早いーーーーーーーーっ!」
バシャンと水しぶきをたてアルドラが立ち上がる。
「ふふ・・・またどこか出会おう。」
「【女王】ーーーーーーーーっ!」
やがてアルドラが温泉の外に出る。
そこに容赦なく冷気が襲い掛かった、
「くっ・・・」
【女王】であろうと凍てつく冷気には勝てはしない。
アルドラの体に氷の粒子がまとわりついていく。
「あ・・・が・・・」
微細な氷の粒子はアルドラの四肢を瞬く間に青白く包み込んでいった。
氷の侵食は顔にもおよび、その右目の邪眼をも凍結させた。
パキィン
アルドラは凍結してしまった。
そこには【女王】の氷像が残された。
――――――――残り8人


「くっ・・」
私は理解した。
これは本当にまずい状況だ。
私はアルドラの氷像を見て思った。
温泉にのぼせたものから脱落し、外に出た瞬間氷像にされてしまう。
これぞ生き残りをかけた闘い。
これぞカタメルロワイヤル。
そんなことを考えていると
「もうだめれしゅ!」
早苗が立ち上がってしまった。
「まって早苗!外に出ると・・・」
「ティアさん、私・・・」
早苗が私のほうをむいて言う。
「生きて帰ったらガンガンに暖房の効いた部屋で毛布に包まれてきりたんぽ食べるんです!」
「想像するだけで暑苦しい死亡フラグを立てていくなーーーーーーっ!!」
早苗が温泉の外に出る。
ビュウ
っと、一際強い風が吹いた。
「あっ・・」
パキンッ
と音を立て早苗の体は一瞬で霜に覆われ、早苗は青白い氷のオブジェと化してしまった。
早苗はほとんど棒立ちで、ぽかんとした表情で氷像となっている。
早苗は最早、ピクリとも動くことはない。
――――――――残り7人


「くそっ・・・早苗が・・・フィーナとレイミは!?」
「私はまだ大丈夫よ」
「・・・・・」
「レイミ?・・・・ってああっ!完全にのぼせてる!!」
そこにはすでにぐったりとしているレイミがいた。
すでに目がうつろだ。
「このままレイミを温泉に入れるのは危険よ。ティア。」
「ぐう・・仕方ない・・・」
「「そぉい!!」」
私とフィーナはレイミを抱きかかえると温泉の外に放り投げた。
すると
ビュオウ
パキパキィ
すさまじい冷気が、放り投げられたレイミを空中で瞬く間に凍結してしまった。
ドサッとその場に落ちるレイミの氷像。
レイミまるで眠るように氷像と化し、雪の上に横たわっていた。
――――――――残り6人


「ゴメン、レイミ。」
私はレイミに謝った。
そして次に
バシャンと水に何かが落ちる音がする。
「おい!アリス!」
「くっ・・・」
見ればアリスが限界のようだった。
最早意識が朦朧としているようだ、
「くそっ、今助けるぞアリス。」
魔理沙がそんなアリスを抱きかかえ、温泉の外に出ようとする。
「バカっあんたも氷像になるわよ。」
「うるせえ、アリスをほっとけるか!」
いや、結局アリスも氷像になっちゃうぞーといったところで聞きそうにない。
魔理沙もすでに結構キテルようだ。
「魔・・・・理沙・・・」
「大丈夫だアリス、私がついてる。」
「ありがとう・・・魔理沙・・・」
魔理沙に抱きかかえられたアリスはその腕を魔理沙の首の後ろに回す。
そしてお互い見つめあったままその唇が近づいて・・・
ビュオオオ
パキパキパキパキンッ
魔理沙とアリスは凍結してしまった。
――――――――残り4人


二人は氷に包まれたことにより青白く濁ってしまった目で見つめあい、抱き合いながら氷像となっている。
その唇は今にも触れ合いそうなところで止まっていた。
「やばい!なんか見てるとこっちが恥ずかしくなってくる!」
私はこれ以上体が火照らぬよう、魔理沙とアリスから視線をはずす。
するとフィーナと目線があった。
「ねえティア。」
「なに?フィーナ・・・?」
なんだろうなんだかいやな予感がする。
「人肌って温かいのよね?」
「うんまあ・・・」
えーと・・・これはまさか・・・
「二人で温めあいながら出れば凍らなくてすむんじゃないかしら?」
「フィーナあああああああああああ」
最後の希望のフィーナも壊れてしまった。
見ればすでにフィーナの顔にはかなりの赤みがさしている。
「でもやってみないと・・・」
「無理!絶対無理!」
私は何とかフィーナを正気に戻そうとする。
しかし、
「じゃあ私たちがやってみるわ。」
「うん、なのは」
なのはさんとフェイトさんが立ち上がってしまった。
しまった、こっちもすでに壊れているらしい。
「ちょっとなのはさん!フェイトさん!」
「なのは・・・・」
「フェイトちゃん・・・」
私の声も届かず、二人はお互いを固く抱きしめあいながら温泉の外に出てしまった。
そして・・・
ひゅおおおお
パキン
と音を立てて当然のことながら二人は凍りついてしまう。
二人はお互いの体を抱き合い、深く密着させたまま凍結してしまった。
――――――――残り2人


残ったのはついに私とフィーナだけだ。
そして・・・
「ティア・・・」
フィーナが覚悟を決めた顔で私に語りかける。
「私はもう駄目。あなた駄目でも生き延びて・・・」
そういってフィーナは温泉の外に出て行く。
「待って、フィーナ!」
「さようなら」
フィーナの体が極寒の風に晒される。
「ああああっ」
フィーナの体に容赦なく冷気が降り注ぐ。
そして、その美しい肢体を氷へと変えていった。
やがて風にたなびくフィーナの輝くような髪も凍りつき、動きを止める。
「ティ・・・ア・・・」
最後に私の名前を呼び、フィーナの声が途切れた。
ピキピキピキッ
氷の侵食はフィーナの喉に、頬に、耳に進む。
最後にそのキレイな目も氷に包まれて焦点を失った。
パキンと音を立てて、フィーナの全てが氷に包まれた。
そして、フィーナの氷像が完成した。
こんな時にまで彼女は美しかった。
――――――――残り1人


「くそっ!」
残ったのは私だけだ。
氷像になってしまった仲間のためにも、こうなったらなんとしてでも生き残って・・・
と思ったところで私はあることに気づく。
「なんだか温泉がぬるく・・・」
いや、どんどん冷たくなってきている。
「やばい!」
と思ったときには遅かった。あっという間に温泉が凍りつき、私の下半身は氷に捉えられてしまった。
「そんな・・・」
私は絶望に襲われた。
そんな私にも冷気は容赦なく吹きつけられる。
「あ・・ああ・・・」
パキパキと音を立て、私の体が凍結していく。
私の体が氷の像になっていくのが分かる。
私の上半身は徐々に氷に覆われ、冷たくなっていった。
やがて胸まで凍り付いてしまい、私は最後の力を振り絞り、助けを求めるように手をのばした。
もちろんそれを掴んでくれる者などいない。
伸ばした手はそのまま凍り付いてしまう。
「みんな・・・ごめ・・ん・・・」
やがて私の口も凍りつき、動かせなくなってしまった。
最後に私の瞳は氷に包まれ焦点を失い、それと共に私の意識も凍結した。
私は、ただの氷の像になってしまった。
――――――――全滅



やがて温泉を襲っていた吹雪がやむと、辺りには陽光が差し込んだ。
そして、その陽光を受けて光り輝く氷像たちがそこには鎮座していた。
ただポカンとたっている少女の氷像。
身を寄せ合うように凍結してしまった少女の氷像。
様々な氷像が、温泉だったものの周りに立っていた。
そして、唯一最後まで温泉に残っていた少女は、温泉のお湯ごと凍り付いてしまっていた。
上半身だけをあらわにし、誰かに助けを求めるような形で凍結していた。
やがて空に再び雲がかかり、ちらちらと雪が降り始めた。
降り出した雪はゆっくりと氷像と貸した少女たちへと降り積もっていく。
この絶対零度の世界の中、凍結してしまった彼女達は救われることはないだろう。
彼女達はこの氷原に、ただの氷のオブジェとして存在し続けるのだ。
そう、永遠に・・・



ティアナの氷像:(え?私たち全滅しちゃったんだけど・・・)
フィーナの氷像:(まあ番外編だしいいんじゃないかしら?)
早苗の氷像:(番外編ならしょうがない。)
レイミの氷像:(まあ番外編ですし良いのかと・・・)
ティアナの氷像:(全然よくなーい!)


皆様も、雪山で温泉に入る時は気をつけましょう
~おわり

カタメルハイスクール第1話「身体測定」

私立ASFR学園
そこは、ごく普通の町のごく普通の学園
ちょっと他と変わっているところといったら、固めが日常茶飯事ってところかな。
そんな学園で、今日もあわただしい日常が始まります。



とある保健室にて
「はーい、今から身体測定をするわよ。」
と声高々に言ったのは私立ASFR学園1年A組の顧問である八雲紫だ。
そんな紫に対して
「何で私たちだけせっかくの休日に身体測定なのよ。」
と不満げな声を発するのは博麗霊夢という少女だった。
いま、この場には紫と霊夢のほかに4人の生徒がいた。
向坂環、棗鈴、白河ことり、九浄リアという少女達だった。
「そうだぞ。なんであたし達だけ補習みたいなことせにゃならんのだ。」
というのは小柄なポニーテールの少女、棗鈴。
「そうそう、納得いかないわね。」
と背が高く、胸の大きな姉御肌の少女、向坂環が言った。
「私は・・なんとなく分かるけど・・・」
「ねえ・・」
というのは白い帽子を被った、長く赤い髪の少女、白河ことりと
黄色いリボンが結ばれた蒼く長い髪、大きなバストが特徴的な九浄リアという少女だった。
やがて紫がため息をつきながら言う。
「何でって・・・それはあなたたちが身体測定の時間にB組の生徒と喧嘩していたからでしょう。」
「う・・・」
と全員口をつぐんでしまう。
「私は捕まっていただけだけど・・・」とは白河ことり。
「私も仲裁に入っただけなのに・・・」とは九浄リアのいいわけ。
紫はそんな二人に向かって言った。
「どっちにしろあなたたちも受けてないでしょう。他の生徒は皆もう受けたのよ。
さあ、とっとと始めるわよ。」
「はーい。」
5人はしぶしぶとうなずいた。



「さてと、じゃあまずは服を脱いでそこのカプセルに入ってくれる。」
紫が指差したのは、人がすっぽりとは入れそうなカプセルだった。
「って紫!これ見るからにヒッ○リトカプセルじゃない!」
霊夢が若干キレながら紫に言った。
紫は特に動じた様子もなく言う。
「学校ではしっかり先生って呼びなさい。
そうよ、これから色々な検査をするから皆一度固まってもらうのよ。」
「あの・・固まらないと受けれない身体検査って・・・」
リアがおずおずと紫に聞いた。
「・・・・聞きたい?」
紫は黒い笑みを浮かべる。
「そ~れ~は~・・・」
「すいません、やっぱりいいです・・」
リアは耳をふさいでぶるぶる震えながら言う。
「あらそう、残念。」
紫はにっこりと笑みを浮かべて言った。
「さあ早くは言って。」
「はーい。」
と5人はしぶしぶ服を脱いでカプセルの中に入った。
ガシャンとカプセルのドアがしまる。
「さてと、まずはまっすぐに姿勢を正して。」
霊夢たちは言われるままにピンと背筋を伸ばして起立する。
「えいっ♪金縛り。」
紫が叫ぶと同時にピキーンといきなり霊夢たちの体が動かなくなってしまった。
「な・・・なんじゃこらー!」
鈴が叫んだ。
「体が・・動きません・・・」
ことりも言う。
「わ・・わたしも・・」
「タマ姉(の怪力)でも無理か・・・」
「ふふ・・・動と静の境界をいじくったわ。
これから検査なのに、固まる時に変なポ-ズで固まってもらうわけにはいかないもの。」
と紫が説明する。
「後しっかり目も開けておくのよ。」
そういって紫は装置のボタンに手を添えた。
「さあ、始めるわよ。」
ポチッ
とボタンが押されるや否や、カプセルの上からセメントのようなどろりとした液体が降りだした。
その液体は容赦なく霊夢たちの体へ降り注いでくる。
「きゃあ!」
それが体に触れた瞬間、触れた場所が石へと変わってしまった。
「石化薬を水で溶いたものよ。少し冷たいから我慢しなさい。」
「我慢って・・・きゃっ!」
「うう・・くちゃくちゃ冷たい・・・」
「あ・・あん・・・」
「私の体が・・・石に・・・」
「私・・・固まっちゃうよお・・・」
霊夢、鈴、環、ことり、リアはそれぞれ声を挙げながら徐々に石へと変化していった。
「さて、じゃあちょっと量を増やすわよ。」
紫が再びボタンを押した。
すると、先ほどより多くの石化薬が霊夢たちに降り注いだ。
「きゃああああああ」
「ふにゃあああああ」
「ああああああああ」
「いやああああああ」
「だめええええええ」
放出された大量の石化薬が霊夢たちの体を包み込んでいく。
「ゆ・・か・・・り・・・」
「・・・・・」
「あ・・・あ・・」
「あ・・・・・」
「い・・・しに・・・」
やがてカプセルの中の少女達は誰一人動くことも声を挙げることもなくなった。
霊夢たちは完全な石像になってしまった。
「よし・・と・・」
紫がボタンを押すとカプセルが開かれる。
そこには直立した姿勢で石化してしまった霊夢たちが立っていた。
先ほどまでは人の温かみを持つ少女たち。
だが今はただの冷たく無機質な石の像。
紫は彼女達の石像に触れながら言う。
「うふふ・・・やっぱり女の子が石化するのっていいわ。」
紫は霊夢の石像を抱き寄せる。
石化薬で固められたので、その表面は少しざらざらしていた。
「さーて、じゃあ身体検査を始めましょうか。
ホントは固める必要なんて全然なかったんだけどね♪」
最後に霊夢の石像に口付けをして、紫は鼻歌を歌いながら霊夢たちの石像を検査し始め(いじくり始め)たのだった。
霊夢たちが石化から解放されたのは、夕方になってのことだった。




後日談(今回のオチ)
「あー!なによこれ!体重○○○kgって!(プライバシー保護)」
「あ、そういえば石像のまんま体重量っちゃったわ。石なんだからそりゃあ重いわよね。」
「ゆーかーりー(怒)」
「ごめーん、れいむー。」
今日も学園は平和だ。

ついたー

冷やしtwitterはじめました。

プロフィール

七月

Author:七月
七月(ななつき)といいます。
固体少女様にて稚拙な文章を投稿させたりなんかしていただいてます。
時間がありましたら暇つぶしにでも見てやっていただけるとありがたいです。

好きな漫画(ラノベ)、アニメ:魔法少女リリカルなのはシリーズ、ながされて藍蘭島、とある魔術の禁書目録、C3、ソウルイーター

好きなゲーム:東方project、夜明け前より瑠璃色な、BALDRSKY、SO3、SO4、サモンナイト3

最近好きなアニソン(ゲーソン):沈黙の空、jihad(BALDRSKY)、only my railgun(とある科学の超電磁砲)、Refrain(プリンセスうぃっちぃず)
連絡などございましたら以下のメールフォームへ
http://form1.fc2.com/form/?id=490964

ただ、僕は結構メールを放置する癖があるので、もし連絡が遅くなったらごめんなさい。

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