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ハイカラですね

こんばんは七月です。
このたび就職しまして、忙しい日々を送っております(汗)
そんな中ちょっとしたSSを書きましたので、せっかくなので投稿ー。

今回はペルソナ4の固めSSです。
千枝、雪子、りせの3人がテレビの中の世界で敵に襲われて・・・ といった感じです。

ペルソナ4はアニメしか見てないんですがすごい面白くて、前期にすごいはまってましたw
ゲームはやったことないので、詳しい設定とかは実はよくわかってないんですが、まあそういう小さな設定の違いとかは目をつぶってくれるとありがたいです。

大したものではないですが、そんなものでよろしければ以下よりどうぞー。


参考動画:ショートヘア→千枝、黒髪に赤カチューシャ→雪子、ツインテールっぽいの→りせ です






ここはどこかの廊下だった。
うす暗い廊下には赤い絨毯が敷かれ、壁には様々な装飾が施されている。
一見すれば美術館のようだったが、そうではない。この廊下には建物の中だというのにもかかわらず霧が立ち込めていた。
テレビの中の世界――そう、ここは現実世界ではないのだから。
「うーん、いつにも増して不気味な雰囲気ね」
そんな不気味な廊下を3人の少女が歩いていた。
里中千枝、天城雪子、久慈川りせの3人だ。
ペルソナという不思議な力を持つこの3人の少女は、このテレビの中の世界に時折訪れてはこの世界に迷い込んだ人を救出しているのだ。
「今回は結局誰だかよくわからなかったのよね」
そうつぶやくのは千枝だ。
この町にはマヨナカテレビと呼ばれる都市伝説がある。
それは深夜零時にテレビをつけると運命の相手が見えるというものだったが、実際には違った。
深夜零時、確かにそこに人が映るのだが、それは一種の殺害予告だ。
テレビに映った人間は実際にテレビの中の世界に何者かの手によって落とされており、この世界で殺害される。そして、次の霧の日に変死体として発見されていたのだ。
そして、昨日もそのマヨナカテレビに人影が映ったため、その調査として千枝たちはテレビの中の世界へやってきたのだが……
「いくつか人影が見えたんだけど、どれも全然動かなかったし……」
昨日の映像はいくつかの女性の影が映るというだけで、それがどんな人物かは全く分からなかった。
だが、誰かが落とされているのは確かだ。
だったらとりあえずテレビに入ってみるしかないというわけで今回もやってきたのだ。
ちなみになぜ今回は千枝たち女子3人だけなのかというと、鳴上や花村といった男子勢(クマ含む)は全員謎の急病でダウン中だからだ。
昨日のお昼に女の子みんなで元気が出る手料理を振舞ってあげたばかりなのに、まったくたるんでいると思う。
「それにしても……」
千枝がぶつくさ文句を垂れていると、雪子が呟いた。
「なんか本当に悪趣味なところね」
この廊下に展示されているのは美術品だった。しかし、それは絵画や陶器ではない。ここに飾られている美術品、そのすべてが女性の裸婦像だった。
石像、彫像、ブロンズ像……さらには氷像までもが立ち並んでいる。(溶けないのだろうか?)
このテレビの中の世界は人間の欲望を形にするという。
きっとこのダンジョンも今回迷い込んだ人の作りだしたものなのだろう。
「なんだろー、もしかして有名な彫刻家さんとかなのかな?」
まじまじと近くにあった石像を見て、りせは言った。
ここに飾られている像はどれを見ても一級品だった。
まるで本物の女性がそのまま動きを止められたかのようなリアルなオブジェ。
そんなものが大量に立ち並んでいた。
「さあ、別に迷い込んだのがだれかなんてそんなのどうでもいいじゃん。誰だろうと、私たちはここからその人を助け出してあげるだけ」
千枝が何でもなさそうにいい、歩き出した。
「うん、そうだね」
「はーい」
雪子とりせも頷き、千枝に続いた。すると

カチッ

「あれ?」
突如として三人の足元に魔方陣が展開した。
物質を即座に別の場所へと転移する、転送の魔方陣だ。どうやら先頭を歩く千枝がトラップを踏んでしまったらしい。
展開された魔方陣は3つ。それぞれ千枝たち一人づつを捉えると一層の光を放ち、それぞれの姿を包み込んでいく。
「雪子、りせちゃん!」
「千枝っ!」
「先輩っ!」
互いを呼ぶ叫び声もむなしく、そのまま3人は別々の部屋へと飛ばされていった。



千枝が飛ばされたのは小さな白い部屋だった。
「何……ここ……」
四方を壁に囲まれ、ドアなど一つもない完全なる密室。
部屋の中にはただ2台のテレビが置いてあるだけで、あとは何もない。
がらんとした部屋で一人たたずむ千枝。すると
「あれ? テレビが……」
突然目の前の2台のテレビが映った。
そこに移っていたのは
「雪子……それにりせちゃん!?」
それぞれのテレビに映っていたのは雪子とりせの姿だった。
しかも二人ともペルソナをだし、臨戦態勢を取っている。
雪子の目の前には雪女のようなシャドウが、そしてりせの目の前には魔術師のようなシャドウが立っていた。
どうやらこのシャドウたちと戦っているらしい。
「やだ……来ないでよっ!」
だが、炎を操るペルソナを持つ雪子はともかく、戦闘用のペルソナを持っていないりせは防戦一方だ。
今はかろうじて敵の攻撃をよけているようだったが、それも長くは続かない。
やがてりせは魔術師の放つ糸にがんじがらめにされていた。
さらには
「く……きゃあっ!」
もう一方のテレビからも悲鳴が上がった。
雪子の悲鳴だ。
見れば、雪子のペルソナは雪女の攻撃で完全に凍り付いており、雪子の足も氷で地面へと捉えられていた。そして、そんな雪子に雪女の吹雪が襲い掛かる。
「きゃあああっ!」
「いやあああっ!」
雪子は全身に吹雪を浴びせられ、りせは糸を伝って敵の魔力を体に流されてしまった。
そして……
「雪子……りせちゃん……」
千枝が見つめる中で雪子は物言わぬ氷像に、りせはただの人形へと変えられてしまった。
雪子は全身を霜に覆われ、冷気をその体から発している。
黒く長い髪も、トレードマークの赤い服も、今は一様に青白く染まり、ただの氷のオブジェとしてそこに佇んでいた。
そして人形と化したりせは力なくその場に崩れ落ちており、目はガラス玉に、髪は糸に、関節部は球体関節に変化していた。
生気の感じられない、うつろな顔で寝転ぶりせの姿がそこにはあった。
「そんな……」
二人の仲間のなれの果てに愕然とする千枝だったが、そんな千枝の元にも敵がやってきたらしい。
突如として部屋にワームホールのような闇の渦が出現し、中からは鶏のようなシャドウが姿を現した。
「こいつ……!」
千枝は目の前のシャドウを怒気のこもった目線をぶつけた。
それをなんら気にすることなくシャドウは甲高く泣き声を上げる。
「ペルソナっ!」
呼び出したのは長刀を構えた人型のペルソナだ。
トモエと呼ばれる千枝のペルソナは冷気を放つと、敵のシャドウを氷漬けにした。だが、巨大なシャドウは暴れ狂うようにその氷を壊し、千枝のペルソナへと突撃した。
「く……あっ!」
巨体に弾き飛ばされ、千枝のペルソナは強く壁へと打ち付けられた。その際に痛覚を共有する千枝も思わず身をすくめた。
そして、そんな千枝に向かってシャドウはさらなる一撃を放つ。
口を大きく開き、噴出されたのは灰色のガス――石化ブレスだ。
「あああっ……!」
勢いよく噴出された灰色のガスは、瞬く間に千枝とそのペルソナを包み込みんでいった。
部屋一面に広がる石化ガスの中、千枝は静かにその動きを止めて行った。
そして……




千枝たちが魔方陣によってどこかへ飛ばされた場所。そこで再び3つの魔方陣が光りだし、飛ばされたはずのものが戻ってきた。
だが、戻ってきたのは千枝たちの変わり果てた姿だった。
氷像になった雪子。人形になったりせ。そして、石像になった千枝だ。
千枝の石像はガスにむせるように、苦しそうな表情で固まっていた。
石像として、氷像として、そして人形として……まったく違う別の存在になりながら再開した3人はお互い微塵も反応することはない。
ただ、沈黙しながら立ち並んでいるだけだった。
やがて千枝たちの周りには無数の小型のシャドウが集まり始めた。
体の周りに纏わりつかれながらも千枝たちは全く抵抗を見せない。
シャドウは好き放題に千枝たちの体に纏わりつくと、千枝たちが完全にただのオブジェへと変わり果てているのを確認した。そして、そのまま千枝たちをどこかへと運んで行くのだった。



通路には新たに2体の像と1体の人形が追加されていた。
通路の両脇に、向かい合うようにして台座に飾られているのは一体の石像と一体の氷像だった。
そして、通路の天井には一体の人形がつるされている。
それは先ほど固められてしまった千枝たちの姿だった。
先ほどと違う点は、どれも衣服は破壊されており、その全身が露わとなっていることか。
人気がなく、ただ霧が立ち込めるだけの廊下に千枝たちは裸婦像として佇むことになってしまったのだ。
幸いオブジェになってしまえばここでシャドウに襲われて死ぬことはない。現実世界で醜い変死体として発見されることはないだろう。
その代り、ただの美しいオブジェとして永遠にこの場所に飾られることになるのだが、そちらのほうが本望だろう。
女性とは、綺麗になることを望む生き物なのだから……



今日も真夜中のテレビには人影が映る。
そこには3体の人型のオブジェが映っていたという……
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プロフィール

七月

Author:七月
七月(ななつき)といいます。
固体少女様にて稚拙な文章を投稿させたりなんかしていただいてます。
時間がありましたら暇つぶしにでも見てやっていただけるとありがたいです。

好きな漫画(ラノベ)、アニメ:魔法少女リリカルなのはシリーズ、ながされて藍蘭島、とある魔術の禁書目録、C3、ソウルイーター

好きなゲーム:東方project、夜明け前より瑠璃色な、BALDRSKY、SO3、SO4、サモンナイト3

最近好きなアニソン(ゲーソン):沈黙の空、jihad(BALDRSKY)、only my railgun(とある科学の超電磁砲)、Refrain(プリンセスうぃっちぃず)
連絡などございましたら以下のメールフォームへ
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ただ、僕は結構メールを放置する癖があるので、もし連絡が遅くなったらごめんなさい。

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