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固まるいろは

こんばんは七月です。
息抜きに速攻で書いたSSでも投稿しますー。

今回は花咲くいろはの温泉固めです。
いろはのタペストリーの緒花たちが4人でお風呂に入ってる絵に萌えてしまい、これで固まったらなーという妄想を書いただけですw
あいかわらず原作未読者に厳しい内容となっているかもしれませんが、そんなものでもよければどうぞー。

一応参考動画。



喜翆荘の脱衣所。
そこには真昼間だというのにもかかわらず緒花たちの姿があった。
「今日はあまり仕事がないからたまには昼間からゆっくりお風呂にでも入っていいよなんて……巴さんは優しいです」
今日は昼前に最後のお客が帰り、現在泊まっているお客はなし。
夕方に一組来る予定ではあるが、それまで特にすることもないのだった。
すると仲居頭である輪島巴がせっかくだからお風呂にでも入って体を休めなさいと言ってきた。
仕事の先輩を差し置いてゆっくりするのも少し気がひけるが、女の子にとってゆっくりとお風呂に入れるのはとても魅力的な提案だった。
なので今回はお言葉に甘え、みんなで入らせてもらうことにしたのだ。
ちょうど結名が遊びに来ていたこともあり、緒花は同じ仲居の菜子、板前見習いの民子もつれて、4人で浴場にやってきた。
「みんなでお風呂に入るのなんて……この前の就学旅行の時以来かな」
菜子はうれしそうな顔で言った。対する民子は
「あたしはまだ料理の修業が……」
少し膨れ面である。
「まーまー、鶴来さんもたまには骨抜きせんとー」
そんな民子に結名はとにかくマイペースだ。
「息抜きですよ、結名さん。」
緒花は結名に突っ込みつつ、衣服を脱ぎ終えた。
「さーて、真昼間からのお風呂なんて本当に久しぶりです。楽しみましょうよ」
そういって民子たちを呼びながら、浴場へと入っていった。そして……



「さーて、そろそろかしら?」
数分後のこと、喜翆荘の浴場に巴がやってきた。
そして風呂場をのぞくと
「あら、ばっちりじゃない」
目的がうまいこと達成されたことを確認した。
お風呂には緒花たちが入っているはずだった。だが、その緒花たちは今、完全な石像になっていた。
巴が前以てお風呂の湯の中に混ぜておいた「石化温泉のもと」が効果を発揮したのだ。
結名は左腕を右手で撫でるようにくつろいだ格好で。
菜子は今まさにゆっくりとお湯につかろうとする体勢で。
民子は少しのぼせたのか、浴槽の淵に腰掛けるように。
そして緒花はそんな民子を見上げ、語りかけるような様子で固まっていた。
自分たちが石像になってしまっているなど、おそらく全く気付いていないのだろう。
皆温泉につかり、とてもくつろいだ様子で石へと変わっていた。
身にまとったバスタオルごと石になり、全身灰色に染まっている緒花たち。
完全は石に塊と化した緒花たちはただのオブジェとして、浴槽を飾っていた。
季節は春。
ちょうど桜の花びらがそんな石像の周りを舞い落ち、何とも風情のある情景となっている。
ここからシャッターを切れば、旅行雑誌の表紙を飾るにふさわしい、最高の一枚が取れるかもしれない。
「うんうん、これで今日の団体様も大喜びね。あとでバスタオルは壊しておかなきゃだけど」
巴は満足げにこの様子を見届けると、客を迎える準備をするために仕事に戻っていった。
そして夜……



浴場は人でにぎわっていた。
それは女性の4人組の団体客だった。
「うわー、これすごーい」
一人が結名の石像を見てそういった。
まるで本物の少女かと見間違うくらいの精巧な石像だった。
石像の自らの腕を撫でる手も自然な形であり、まるで今にも動き出しそうだ。
女性はその石像の肌にも触れてみる。
先ほど巴によってバスタオルは破壊され、全身が露わとなっているので、今は体中触り放題だ。
「うわっ、つるつる」
そのなめらかな石像の質感に女性は思わず感嘆の声を上げていた。
「ねえねえ、こっちもすごいよ」
もう一人の女性も声を上げる。
「すっごく大きい……」
というのはもちろん胸のことである。
女性が見つめているのは菜子の石像だ。
こちらもバスタオルが取れており、その大きな胸が露わとなっており、お客である女性はそれにくぎ付けになっていた。
「私もこれだあればなあ……」
と、ご利益を縋るようにその胸を撫でていた。
胸を触られている菜子は、灰色の虚ろな瞳でその様子を見つめている。
そして
「ねえこの2体も綺麗だね」
「うん、仲好さそうな石像だね」
互いの視線を合わせながら石になった民子と緒花にも、女性客たちの視線が注がれる。
おそらくは緒花が語し掛け、民子がそれを軽くあしらっている最中に固まったのだろうが、石像になった今はそんな二人も仲良く話しているように見える。
「きっと親友同士をモチーフにして作ったんだよね」
「うふふ、それ以上かもよ?」
本人たちが聞いたら(民子が一方的に)怒りそうなセリフだったが、2体の石像は何の反応もすることなく、そのままその場に佇んでいた。
「よし、じゃあそろそろ出ようか」
「そうだね」
「いいお風呂だったねー」
「朝もきちゃおうか?」
やがて、4人のお客さんもお風呂を満喫すると、浴場を後にした。
お客さんが出て行った後も、変わらず緒花たちはその場に石像として残されていた。
緒花たちが元に戻されたのはこのお客さんが帰る、翌日の昼ごろだったという。



後日談というかオチ
「ねえ、緒花ちゃん。ちょっと……」
廊下を歩いていると、緒花は巴に手招きされた。
「何ですか?」
「うふふ、これよこれ」
呼ばれた緒花が見たのは巴が持っていた旅行雑誌の一ページだ。
そこには……
「えっと……喜翆荘の石像風呂。月と夜桜と綺麗な女性の石像がマッチしていて素晴らしい……これって……」
「うん、この前のお客さんが旅行雑誌の編集者だったみたいでね。あのお風呂を大絶賛しちゃったのよ。それで、あのお風呂目当てにお客さんが殺到して……」
「へえ、やりましたね! あれ、でもあのお風呂って確か……」
私たちが……と思い至ったところで緒花はすぐに気が付いた。
巴の後ろの部屋の入口、暖簾の下から2体の石像の足が見えていた。
そういえばさっきから菜子とも民子とも連絡がつかない。まさか……
「流石に結名ちゃんは無理だけど……緒花ちゃん。またお願いね」
「えええええーーーっ!?」



こうして緒花たちは今夜も温泉に石像として飾られることになったのだった。
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プロフィール

七月

Author:七月
七月(ななつき)といいます。
固体少女様にて稚拙な文章を投稿させたりなんかしていただいてます。
時間がありましたら暇つぶしにでも見てやっていただけるとありがたいです。

好きな漫画(ラノベ)、アニメ:魔法少女リリカルなのはシリーズ、ながされて藍蘭島、とある魔術の禁書目録、C3、ソウルイーター

好きなゲーム:東方project、夜明け前より瑠璃色な、BALDRSKY、SO3、SO4、サモンナイト3

最近好きなアニソン(ゲーソン):沈黙の空、jihad(BALDRSKY)、only my railgun(とある科学の超電磁砲)、Refrain(プリンセスうぃっちぃず)
連絡などございましたら以下のメールフォームへ
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ただ、僕は結構メールを放置する癖があるので、もし連絡が遅くなったらごめんなさい。

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