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いかにもお宝がありそうだ

「よし、この先でも探すか!」
「あんまり大声を出さないでください。 洞窟はすごく反響するんですから」
洞窟に新たに2人の来訪者が訪れていた。
魔理沙と妖夢だ。
この洞窟にはものすごいお宝が隠されているという話を聞いた魔理沙が、たまたま出会った妖夢を手伝わせるために攫ってやってきたというわけだ。
魔理沙は洞窟に着くや否やお宝探しに走りまわり、妖夢も早く帰りたいがために魔理沙が満足するようなお宝を探して洞窟内を歩き回ったところで今に至る。
今のところめぼしいものは見つかっていない。魔理沙と妖夢はひたすらに氷の道を突き進み、おめがねにかなうものを探し続けていた。すると
「お、なんか広い部屋にでたな」
魔理沙たちが進んでいた道は、やがて広い部屋に出た。そして、その部屋の中には魔理沙の目を引く物があった。
そこに並んでいたのは氷像たちだ。
計4体、それぞれ台座に飾られた氷像が美術品のように部屋の中に並んでいた。
その中でも特に目を引かれたのは
「おお、なんだこれ、すごい高そう!」
魔理沙が目を付けたのはドレス姿の氷像だ。
どこかの国のお姫様をかたどったものなのか、長い髪にはサークレットが挿さっており、そのドレスのいたるところにも宝石様の装飾が象られていた。
「こっちのもなかなか良さそうだな」
さらに魔理沙が見るのはその向かいのある氷像だ。こちらもどこか神秘的な司祭服を着た氷像だ。
先ほどのドレスの氷像も、この司祭服の氷像もとても精巧に作られており、まるで今にも動き出しそうなほどにリアルな作品だった。
この2体のほかにも制服を着た少女の像も2体ほどあり、こちらもおそらくは美術品としてはかなりの値打ちものになるだろう。
「妖夢、こいつら持っていこうぜ」
「えっ、これ全部ですか?」
「当たり前だろ? 2人で2個ずつ運べば大丈夫だ」
「えー……」
妖夢はしぶしぶと、魔理沙は張り切ってこの氷像たちを運ぶべく動き出した。
そして、魔理沙がドレス姿の氷像を台座から降ろそうと手をかけたとき……

「私のコレクションに触れないで!」

突然、この氷の部屋に声が響いた。
幼い少女のような声。それが響くと同時に無数の氷の矢が魔理沙と妖夢の頭上に展開された。
それはそのまま二人をめがけて豪雨に様に降り注ぐ。
「うおっ、いきなりかよ!?」
「わ、わわっ!?」
突然の攻撃に魔理沙と妖夢は急いで臨戦態勢を取った。
降り注ぐ氷の矢を魔理沙は魔法で、妖夢は刀で撃ち落とそうとする。しかし
「やあっ!」
妖夢の鋭い一閃が氷の矢を切り落とした時だった。
「えっ?」
刀が矢を切り裂いた瞬間、その刃が凍り付いたのだ。
そして、そこから妖夢の手までが凍り付き、そのまま氷の侵食があっという間に全身におよび……

パキンッ

と軽快な音を立てて、妖夢は完全に凍結した。
「妖夢!?」
刀を振るったまま物言わぬ氷像になった妖夢。
全身真っ白に染まった彼女を見て、魔理沙の表情に焦りの色が浮かんだ。
そして、その気を抜いた一瞬の間に魔理沙のスカートを氷の矢がかすった。
「おっと、危な……」
間一髪よけたかと思ったが、矢にかすった場所からスカートが凍り始めた。そして、そのまま妖夢と同様に氷の侵食が始まり、それは瞬く間に魔理沙の全身に及ぶ。
腰から足、胸、両手、そして顔へと……
「や……ば……」
そして、凍り付いていく中で魔理沙は見た。
(あれは……?)
視線の先には一人の女の子が浮いていた。
白い和服に身を包んだ、水色の長い髪の少女。
(女の……子……?)
魔理沙がその姿を目にしたとき、魔理沙の全身が氷に包まれ……



ピキイッ

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七月

Author:七月
七月(ななつき)といいます。
固体少女様にて稚拙な文章を投稿させたりなんかしていただいてます。
時間がありましたら暇つぶしにでも見てやっていただけるとありがたいです。

好きな漫画(ラノベ)、アニメ:魔法少女リリカルなのはシリーズ、ながされて藍蘭島、とある魔術の禁書目録、C3、ソウルイーター

好きなゲーム:東方project、夜明け前より瑠璃色な、BALDRSKY、SO3、SO4、サモンナイト3

最近好きなアニソン(ゲーソン):沈黙の空、jihad(BALDRSKY)、only my railgun(とある科学の超電磁砲)、Refrain(プリンセスうぃっちぃず)
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