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ソードアートオンラインその2

こんばんは七月です。
僕は最近平日がオーバーワーク気味でへとへとになってしまっていましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は以前のソードアートオンラインのアスナ固めSSの続き……というか後日談的なSSでシリカを石にしました。
原作でMORE DEBANと叫ぶくらいに出番のない彼女なので、こういった二次創作で活躍させてあげないと可哀そうですよね?(固まる=活躍なのかはさておき)
まあ相変わらずいろいろと荒いSSかもしれませんが、よろしければ続きよりどうぞー。

アインクラッド50階層のとある喫茶店。そこには3人の少女が集まっていた。
血盟騎士団副団長のアスナ、鍛冶屋のリズベット、そして竜使いのシリカだ。
このバーチャル世界『ソードアートオンライン』で出会った3人の少女は今、アスナが久しぶりのお休みをもらったとのことでこうして集まり、他愛ない話に花を咲かせている最中だった。
普段の暮らしの話だったり、レアアイテムや攻略の話だったり、恋の話だったり……。様々な話題で盛り上がっていた彼女たちはやがてアスナが経験したとある事柄についての話になった。
「石化……ですか?」
シリカ興味深そうかなでアスナを見つめた。
それはアスナが38階層で経験した出来事――――アスナが魔石を探して石像の森に向かい、そこで石像にされてしまった時の話だった。
「そうそう、アスナったら魔石を取りに行って、自分が魔石になっちゃってたの。ミイラ取りがミイラになってどうするのよって感じよね。あ、この場合は石像取りが石像か」
「もう、笑わないでよ! そもそもリズのためにあんな所まで行ったんだからね!」
けらけらと笑うリズベットに対し、アスナが頬をぷっくり膨らませた。
話によればアスナは森の中でバジリスクの視線で石にされてしまったらしい。
ちょっと間抜けだなあと思ってしまったが、シリカも……というよりもほとんどのSAOプレイヤーがつい最近まで石化の存在を知らなかったのだ。アスナが不覚を取ってしまったことも仕方がないことだったのかもしれない。
「本当に大変だったんだからね! もう二度とあんなのはごめんよ……」
はあ、とため息交じりにアスナは紅茶を一すすりすると、その時のことを話してくれた。
アスナが語ってくれた石化体験は次の通りだった。
石化すると、まずはまったく体が動かせなくなる。
手足が動かないのはもちろん、声も出せなければ瞬きもできない。さらに言えば呼吸すらできないのに不思議と苦しくないのだ。
RPGとかでプレイヤーが石になるってこういうことなのかと、貴重な体験をする事が出来て少しお得な気分だったことも否定はできないが、やはりそんなお気楽な考えはあっという間に失われた。
なにせこの石になったばかりの時はまだ意識は残っており、目の前にはアスナを石に変えた瞳でじっと睨んでくるバジリスクがいたのだ。
いつ自分が砕かれて、この世界からリタイアしてしまうのかと気が気じゃなかったらしい。
幸いバジリスクはそのまま去っていったが、その後も意識はあるのに動けないという恐怖や孤独感はとてもつらかったのだという。
これだけ聞いても恐ろしい状態変化だということは分かったが、さらにシリカを驚かせたのは石化によっておこるもう一つの事柄だった。
それは、「装備品も石になって砕け散ってしまう」ということだった。
いうなれば、全裸になってしまうのである。
アスナも石像になったまま装備がすべて砕け散り、裸婦像になってしまったらしいが、その時ばかりは恐怖よりも羞恥心が勝ってしまったらしい。
なにせ自分のありのままを余すことなくさらけ出し、しかも自分で恥ずかしいところを全く防御することができないのだ。
もし誰かに見つかったら、体の隅々まで見られてしまう。
助けてほしいという気持ちと、誰も来ないでほしいという相反する気持ちがぶつかり合ったまま、やがてアイテム化した時に意識はぷっつりと途切れたそうだ。
「それはとても大変でしたね……」
年頃の女の子としては想像するだけでも身震いする状況だ。
見知らぬプレイヤー(特に男性)にそんな場面を見られたら恥ずかしくて死にそうになる。
「本当にね。助けに来てくれたのがリズでよかったわ」
「せっかくだから誰かさんもつれていけば良かったなー?」
「リ~ズ~っ!」
「あはは、冗談冗談……ちょ、ちょっと待って。なんで右手を腰に!?」
眉間にしわを寄せたままレイピアを抜きかけているアスナと、それを必死で制しているリズの姿を見ながら、シリカは
(私も気を付けないとなあ……)
目の前で起こりかけている惨状を軽くスルーしながら紅茶をすするのだった。




翌日、47階層にシリカの姿はあった。
『思い出の丘』。一面に花の咲き乱れるこの丘は女性に人気のフィールドとしても知られていた。
シリカにとってもとても思い出深い場所に、なぜ来ているのかというとそれはとある情報を得たためだ。
それはこのSAOのいくつかのフィールドに『変異』が起きているらしいというものだった。
このゲーム内ではとある条件が満たされることによって解放される要素というのがいくつかあった。
それはダンジョンだったり、レアエネミーだったり様々で、それらの解放条件も「○○階層を突破」「プレイヤーの平均レベルが○○に達する」などこれまた様々なものがある。
今シリカが訪れているこの『思い出の丘』も何らかの条件により新たな要素が解放されたのだという情報がシリカの元にやってきたのだ。
もともとシリカにとって大切な場所であるため、そこがどう変わったのかはぜひ見ておきたい。そう思ったシリカは一人でこの場所へとやってきたのだ。
ちなみに何が追加されたのかということについてはわざと見てきていない。あえて楽しみにとっておいたのだ。
本来情報を確認せずに行動を起こすということはかなりのリスクなのだが、現在のシリカのレベルは60を突破しているため、この47階層では十分な安全マージンがある。
そのためちょっとやそっとのリスクなど、シリカにとっては何ということもないのだ。
「よーしっ! 早速探索してみよう」
シリカは勇みよく、石畳の街道を進み始めた。
そして、その油断が命取りとなることを、幼いシリカは微塵も疑ってはいなかった。



石畳の街道を進むと、やがて1体のモンスターとエンカウントした。
ぐにゃぐにゃした軟体から無数の触手を生やし、頭頂部に巨大な口を持ったイソギンチャクのような魔物――――ローパーだ。
以前にもこのフィールドで襲われ、それはそれは恥ずかしい目にあったシリカとしては、出来れば思い出したく無い魔物だった。
とはいえこの魔物は触手にさえ気を付ければ大したことはない雑魚モンスターだ。
シリカは手っ取り早く戦闘を終わらすべく、その手にダガーを構えた。
しかし次の瞬間。
「あれ?」
目の前のローパーが妙な動きを始めた。急に体が膨らんでは縮むという蠕動運動を始めたのだ。
まるで、口から何かを吐き出そうとするように。
ドボッ
「きゃあっ!」
そして、その予想通りローパーの口から何か大きな塊が発射されてきた。
シリカはそれをとっさに横に跳躍し回避した。吐き出された塊は何度か地面に打ち付けられながら進み、やがて花畑の中でとまった。
「今のは……」
何だろう。とシリカはちらりをその固まりに目をやった。一見するとただの岩石のようにも見えた。しかし、それにしては形が整いすぎている。
頭や、手足のような突起物も見て取れる。これは岩石というよりも石像だ。
もしかすると『動く石像』とかいうモンスター吐き出して仲間を増やしたのかと思ったが、一向に動く気配もないし、そもそもその石像はオブジェクト表示されているためそういうわけではなさそうだった。
それによく目を凝らしてみると、その石像は人型をしている……というよりも人間そのものの造形をしていた。
長い髪、補足すらりとした手足、胸元のふっくらした膨らみ。
手足は無造作に放られ、または前回になっており、表情は恐怖に彩られていた。
まるで、本物の女性をそのまま石にしたかのようなリアルな造形。
「これってもしかして……」
アスナの話が脳裏をよぎる。あのときアスナが受けた状態異常だ。
「石化……っ!?」
その答えに行きついた時、ローパーが次の行動を起こしていた。
再びローパーの体がうねり始めたのだ。そして、その口から次なるものが発射された。
ドロリとした緑色の粘液だ。それは真っ直ぐにシリカへと向かっていく。
「きゃあっ!」
シリカは思わず身構えるが、その粘液がシリカに達することはなかった。
子竜のピナがシリカを庇い、粘液をその身に浴びたのだ。
「ピナっ!」
シリカが叫んだ。
しかし、シリカの叫びもむなしくピナの体はとある変化を起こした。
ピナの体があっという間に灰色に染まっていた。そして、そのままごろんと地面に転がった。
ピナは、石化してしまっていた。
灰色の塊と化したピナは、どこからどう見ても石になっている。
これで確信が持てた。このフィールドに起きた変異とは、モンスターが石化能力を開花させたというものだったのだ。
先ほどの石像もこのモンスターに石にされたプレイヤーなのだろう。
そして、ローパーの吐き出すあの粘液を浴びたら、シリカも同じように石になってしまうに違いない。
「てやああっ!」
シリカは敵の次なる攻撃が来る前に、ローパーに向かって突進した。そして、握りしめたダガーで鋭くローパーの体を突き刺した。
ローパーのHPゲージは1撃で削り取られ、ローパーは断末魔の悲鳴をあげて爆散した。
「やった……!」
どうやら敵の強さ自体は変わっていないらしい。これなら攻撃に当たりさえしなければシリカ一人でも切り抜けられそうだ。だが、
「えっ……」
それは敵が1体ならの話だ。
断末魔に呼び寄せられたのか、数体のローパーがシリカを囲んでいた。
「そんな……」
絶体絶命。そんな言葉がシリカの脳裏をよぎる。
以前は通りがかりの剣士が助けてくれたが今回はそうもいかない。
腰の抜けたシリカに向かってローパーたちが無数の触手を伸ばしてきた。
「くっ!」
シリカはそれを回避し、なんとか1体の体にダガーを突き刺し、爆散させた。
しかし、その隙に他のローパーの触手がシリカの足をとらえた。
「ひゃあんっ!?」
そのまま宙づりにされるシリカ。そんなシリカを待ち構えるようにローパーは大きく口を開き、そして……
「い……やあああっ!」

ゴポンッ

シリカをその大きな口で飲み込んだ。
「う……くうっ……」
生暖かい肉壁の感触が飲み込まれたシリカの全身を襲っていた。そして、そこから染み出る粘液がシリカの体を石へと変えていく。
じわり、じわりとシリカの体は灰色に染まっていき、徐々にその体の自由も奪われていった。
(や……だ……)
シリカは必死に手足を動かして抵抗するが、分厚い肉の壁はびくともしない。むしろ刺激されるたびにより大量の粘液が吹き出し、シリカの体を固めていった。
(あ…………)
そして、ついにはシリカの動きが止まった。全身灰色に染まりきったシリカはまさしくただの石像だ。
石の塊となったシリカは体内でもみくちゃにされながらも最早何の抵抗をすることもなくなっていた。
ローパーの体内という暗闇の中にシリカの石像はしばしの間保管される。やがて装備品の耐久値が費えて破壊され、シリカが『魔石』というアイテムと化した時、シリカの意識は闇の中に落ちていった。



ぽーん、と子気味良い音を立てて、ローパーの口からそれは発射された。
吐き出されたそれはどさりと音を立てて花畑の中心へと着地する。
灰色の、人の形をしたそれはシリカの石像だった。
プレイヤーアイコンはすでに消え、表示されているのは『シリカの魔石』という文字列だけだ。
魔石となるまでローパーの体の中で揉まれていたシリカは、今までとったことのないような滑稽なポーズで固まっていた。
その表情は泣きじゃくっていたように歪んでおり、手足はばたつかせたままの様子で固まっている。
幸い内股気味に固まっているため股間の大事なところは隠されていたものの、シリカの控えめな胸は余すことなくさらされていた。
ローパーの体の中にいるときに意識を失ったのはシリカにとって幸福だったといえるだろう。
一面の花畑の中に、シリカの石像はかくも無様に横たわり続けていた。そして……




「はっ!?」
突然の覚醒。シリカは見覚えのある宿屋のベッドの上で目覚めた。
「ここは……?」
「や、シリカちゃん。目が覚めた?」
ベッドのすぐ横の椅子にはリズベッドが腰掛けていた。
「リズベットさん。私は……」
どうしてここに? という問いにリズベットはくすくす笑いながら答えた。
「いやー、シリカを誘って噂になっていたフィールドに行こうとしたらさ、丁度シリカが47階層にいるのを見つけたから追いかけてきたんだけど」
どうやらリズベットも件の噂を聞いて47階層を訪れようとしていたらしい。
「なんかシリカのアイコンがマップの途中で消えたからさ。アスナと一緒に慌てて駆けつけたの。そしたらこの前のアスナと同じ状況になっているんだもん。びっくりしたよ」
「あはは……すいません。ご迷惑をおかけしたようで……」
どうやらリズベットとアスナに助けられたらしい。
「ほんとほんと。私たちがたまたま見つけなかったらどうなっていたことか……それに軟化剤だってけっこう値が張るんだからね」
軟化剤は幸いなことに『複製』が可能なアイテムだった。
以前のアスナの件でリズベットが軟化剤を手に入れた際に、知り合いの調合師に頼んでレシピを解析してもらったおかげで、普段でも手に入れることが可能になったのだ。もちろん、生産数は少ないのでそれなりに高価なのだが。
「しかも2人分もかかったんだから。ほら、この子も無事よ」
「ピナ!」
くあー、と鳴き声を上げて、子竜がシリカの胸の中に飛び込んできた。
ピナも二人に助けられ、無事に元に戻る事が出来たらしい。
「良かったあ……」
シリカは目じりに涙を浮かべてピナを抱きしめた。
「あ、シリカちゃん。目が覚めたんだ」
と、そこで丁度アスナが部屋に入ってきた。その腕の中には露店で買ってきたと思われる果物が紙袋に入れられて抱えられていた。
「はい、お陰様で」
「良かった……もう、一人で危ないところに行くのは駄目だからね?」
「以後気を付けます……」
子供を叱るように人差し指で額を小突かれて、シリカは気まずそうに頭をかいた。
「あはは、経験者からのありがたい忠告をいただいちゃったね」
「もう、茶化さないの」
そんな二人のやり取りを笑顔で見つめていると、ここでシリカはあることに気が付いた。
(経……験者……?)
アスナは以前石化された時のことをこう言っていた。
全裸にされたまま放置されて、とてもとても恥ずかしかったと。
シリカは今の自分の姿をとっさに確認する。
今のシリカは下着とシャツという簡易な姿だ。(おそらくリズが着せてくれたのだろう)
アイテムストレージを確認するが、あの時身に着けていた装備や下着はなくなっていた。
今回シリカはローパーの体の中であっという間に石になってしまったためそんなことを考える余裕はなかったが、あの時身に着けていた装備が今手元になくなっているということは、やはり壊れてしまったのだろう。つまり、自分は固まっていた時アスナ同様に全裸になっていたのだ。
さらに言えば、ローパーの体内でもみくちゃにされたまま石化し、吐き出されていた自分は……
「あの……アスナさん」
「どうしたのシリカちゃん?」
「私って……どうなってたんですか?」
その一言ですべてを察したらしい。
アスナとリズベットの頬を何とも気まずそうな汗が伝っていた。そして
「か……可愛かった……よ?」
「うん、別に……ねえ? ダメージモーションなんて誰もがとることだし……」
アスナもリズベットもシリカから顔を90度まげて、心の全くと言っていいほどこもっていない平坦な言葉を発した。
「あ……」
やはり自分は相当に恥ずかしい格好で固まっていたらしい。あの時、ローパーから吐き出された別の少女の格好を思い出す。
胸をさらけ出し、股を全開にし、地面に転がっている……そんな石像と同じポーズを自分が……
「あ……ああ……」
それを理解したシリカは急速に体中の血液が顔に集まっていくのが分かった。
ワタシモアンナフウニスミズミマデ……
「ああああああああああああっ!?」
シリカの絶叫ともとれる叫びが、宿屋に木霊した。
「ほ……ほら、落ち着いてシリカちゃん! その……そういう格好も需要あると思うし……!」
「そうそう、もしこれがバンダナ顎髭男だったりしたら悲惨でしょ? シリカなら全然OKだって……」
「うわあああああん!!!」
火に油を指すように、シリカの鳴き声はいっそう強くなった。
アスナとリズベットはこの後、泣きじゃくるシリカを宥めるのに相当の苦労を強いられたという。



おわり
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「ソードアートオンラインその2 」へのコメント

はじめまして。最近状態変化というジャンルにはまった
ものなので、こちらのサイトにある固めRPGをやりたいと
思ったのですが再配布する予定はなにのでしょうか?
もし可能であるなら配布していただきたいです。

Re: タイトルなし

申し訳ありませんが、固めRPGは危険限定配布でしたので、今のところは新たに配布する予定はありません。
また機会がありましたら配布するかもしれませんのでその時によろしくお願いいたします。

そうですか。こちらの掲示板を覗いて見て、
とても面白そうだったのですが、期間限定では仕方がないですね。
またの配布期待しています。

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プロフィール

七月

Author:七月
七月(ななつき)といいます。
固体少女様にて稚拙な文章を投稿させたりなんかしていただいてます。
時間がありましたら暇つぶしにでも見てやっていただけるとありがたいです。

好きな漫画(ラノベ)、アニメ:魔法少女リリカルなのはシリーズ、ながされて藍蘭島、とある魔術の禁書目録、C3、ソウルイーター

好きなゲーム:東方project、夜明け前より瑠璃色な、BALDRSKY、SO3、SO4、サモンナイト3

最近好きなアニソン(ゲーソン):沈黙の空、jihad(BALDRSKY)、only my railgun(とある科学の超電磁砲)、Refrain(プリンセスうぃっちぃず)
連絡などございましたら以下のメールフォームへ
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ただ、僕は結構メールを放置する癖があるので、もし連絡が遅くなったらごめんなさい。

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