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サモンナイト5

こんばんは七月です。
一応何件化要望もあったので、短編SSはこちらにも投稿していこうと思います。

今回はサモンナイト5の固めSSです。
某所でのアルカの固めコラに萌えて一気に書いてしまいましたw
実際ののゲームは3Dになって良質な固めが見れるかなーと思ったらまさかの石化なしという結果でしたね。
ちょっと残念でしたが、個人的にはゲーム自体はとして楽しめたのでよかったかなと思ってます。

そして僕としてはスピネルとイエンファがお気に入りです。すぐ嫉妬するスピネルも、真面目なクール経過と思ったら押しかけ女房気質だったイエンファもどちらも可愛くて最初はどっちのEDにするか悩んでしまいましたw

まあとにかくそんなサモナイ5のSSですが、よろしければ続きよりどうぞー。


見たことないような、巨大な魔物がいる。そう通報を受けた調停召喚士であるアルカは仲間と共に森の中へとやって来ていた。
「ほら、スピネル。ふてくされないの」
「だって、今日はねえさまと折角のお出かけでしたのに……」
そんなアルカの隣には頬を膨らませて不機嫌そうな声で答える少女が一人。アルカの盟友召喚獣であるスピネルだった。
実は今日は非番であり、アルカはスピネルたちと共にピクニックに来ていたのだ。
「本当に、休みの日でもあなたは落ち着かないのね」
他にも今この場には、一緒にピクニックに来ていた女友達が連れ立っている。アルカの相棒的存在である、黒い髪に凛々しい顔つきが特徴の特務警察のイェンファと
「はっはっは、こんな日まで仕事とはついてねえなあー。お前ら」
「それ私たちにも言える事よ、シーダ」
およそ大人とは思えない小柄な体の白髪の女性――召喚士シーダとその盟友召喚獣の悪魔フローテ。さらには
「でもでも、働き者の先輩も素敵です!」
そう嬉々として語る赤いベレー帽を被った少女は、アルカの可愛らしい後輩にあたるルエリィだ。
どうやらその魔物はアルカたちがピクニックをしていた丘の近くの森に出たようで、アルカたちは本部のメンバーよりも一足先に現場にたどり着く事が出来ていた。
「えっと……もしかしてあれかな?」
そして、アルカが一体の魔物を見つけた。
それは巨大な蜥蜴の魔物で、全身が紫の泥に覆われている。
「あれは……『冥途』ですね!」
それを見たスピネルが思わず声を挙げた。『冥途』とははるか古代に失われた技術によって再生された、負のエネルギーが魔物の形を象ったものだ。
形状は一応は魔物を姿を保っているが、その全身が紫色の泥に覆われているため、一目でわかる。
実際の戦闘能力自体は普通の魔物とは変わらないのだが、今は存在しない昔の魔術を用いたり、驚異的な再生能力を持っていたりと実に厄介な存在だ。このまま放っておけば、周りに甚大な被害が出てしまうだろうだろう。
「早めに片付けてしまいましょう」
「おうよ!」
「はいっ!」
イェンファの掛け声に、シーダとルエリィも武器を取った。その殺気を感じたのか、泥の魔物は大きな唸り声をあげるとアルカたちに向かって走ってくる。
「よし、がんばろう。スピネル!」
「はい、ねえさま!」
アルカも武器である櫂を構え、その巨体を迎え撃つのだった。




「く……強い……」
巨大な図体を振り回して暴れるトカゲの魔物は手ごわかった。
身体は泥でできた固いうろこに囲まれており、なかなか攻撃が通らない。
「こうなったら……スピネル、力を貸して!」
「はいっ!」
アルカの声に答えるようにスピネルの身体が光った。そして、ぽんっ、とスピネルの身体が縮むと同時に力があるかに流れていく。
「くらいなさい……」
アルカが手にしているのは巨大な弓矢だ。ピュア・ストーレ――スピネルとの共鳴技であるこの光の矢は、全てのものを消し飛ばす。
「いっけえ!」
そして、アルカはそれを放った。
ごっ、と風を切りながら、光の矢は一直線に魔物に向かっていき、そして
「ぐがあああああっ!」
どんっ、と魔物の身体から大爆発が起きた。爆風があたりに吹き荒れ、砂煙が轟々と立ち上る。
「やったあ! ねえさま!」
「うん」
まさかこの一撃を受けて生きてはいないだろう。アルカも安心しきった様子でスピネルに笑顔を向けていた時だ。
「先輩、まだです!」
唐突にルエリィの声が響いた。その声に魔物いた方角を振り返るアルカ。するとそこにはあの技を受けてなお立ち上がる魔物の姿があった。
「そんな……」
のっそりと立ち上がる魔物は自らを攻撃した対象――アルカをギロリと睨む。そして、その鋭い瞳に光が宿ったかと思うと、両目から紫色の光線をアルカにむかって放った。
「きゃあっ!」
光線はアルカの身体をまっすぐに貫き、アルカの身体は光に包まれた。
「アルカ!」
イェンファが叫ぶ。
アルカはよろめきながらも何とかこらえ、大丈夫だと今にも駆け寄ろうとしていたイェンファを手を掲げ制止した。
実際ダメージは大したことはない。この程度ならばあと何発か食らったところで大丈夫なくらいだ。
アルカは再び魔物に向かって歩き出そうとした。だが
「あれ……」
足が動かない。
アルカが不思議そうに自分の足元を見ると、そこには灰色に染まっている自分の足があった。
「え……ちょ、ちょっと! 何なのこれ!?」
「おいおい、石になってるじゃないか!」
シーダも驚きの声を挙げる。
石化だ。
アルカの身体は今、石へと変わりつつあったのだ。
「ねえさまっ!」
アルカの異常をいち早く察したスピネルが駆け付けるが、その時にはすでに胸のあたりまでが石へと変わり果てていた。
「だめ……からだ……が……」
そして、驚きに満ち溢れた表情のままアルカの全身を石化が包み込み、アルカは完全な石像になってしまった。
「そんな……ねえさま……」
スピネルは、呆然とした様子で石像と化したアルカを見上げていた。
赤い髪も、血色の好い肌色の肌も、今は一様に灰色だ。
触れた肌は冷たく固く、石そのもので、スピネルがいくら呼びかけてもアルカは反応することはない。
「ねえさまっ、ねえさまっ!」
スピネルはただただ必死にアルカの石像に呼びかけていた。
(そんな……私、石になっちゃったの?)
そんなスピネルの姿を前に、石像と化した後もアルカの意識ははっきりとしていた。とはいえ、視線は完全に固定されてしまっているし、もちろんただの石像なのだから言葉を発することも指一本動かす事も出来ない。
スピネルの叫びに答える事も出来ずに、ただ黙って立ち尽くしながら事の成り行きを見守るしかなかった。
「スピネル、私たちが魔物を食い止めておくから、あなたはアルカを……」
「は、はい!」
イェンファの言葉に、スピネルはすぐさま行動を開始した。
スピネルの天使としての力はあらゆるものの傷を癒し、様々な状態異常を治す事が出来た。
「ねえさま、今助けます!」
きっと、石になったアルカだって助けられるはずだ。スピネルの両手から放たれた光は優しくアルカの石像を包み込んでいった。だが……
「そんな……」
(治らない……?)
あらゆる状態異常を治すはずの、スピネルの力でも石化は治すことはできなかった。
現代のリィンパウムに置いて、石化と言う状態異常は存在しない。本来この力は失われた力の一種であり、それを治すにはやはり失われた力を使うしかないのだ。当然そんなものを今を生きる召喚師や召喚獣が使えるわけもない。
「いったいどうしたら……」
スピネルが沈痛な面持ちでつぶやいた時だ。
「スピちゃん、避けて!」
ルエリィの先日声にスピネルが振り向くと、魔物の巨大な尻尾がスピネルに向かって振りぬかれていた。
「きゃあっ!」
スピネルの身体が宙を舞い、しばらく飛ばされたのちに地面に落ちた。
(スピネル!)
駆け寄って、抱き起してあげたかったが、アルカは動く事が出来ない。それどころか
(あ……)
魔物が今度はアルカの石像を標的にしたようで、ゆっくりと近づいてきた。そして、その巨大な腕を振りかぶったのだ。
(だめ……助けて……)
このままでは砕かれてしまう。
思わず涙を流したくなったが、石像の瞳から零れ落ちる涙奈と一滴たりとも存在しない。
アルカはその巨大な腕が振り下ろされる恐怖を、逃げることも目をそらすことのできずに味わっていた。
そして、ついにその腕が振り下ろされようとした瞬間だ。
「フローテ!」
「うん!」
シーダの命令に、悪魔の盟友召喚獣であるフローテが氷の息吹を放った。それは堅いうろこを持つ魔物にとって決定打にはならなかったが、意識をそらすには十分な効果があった。
アルカの石像にむかって腕を振り下ろしかかっていた魔物はくるりと反転すると、シーダの方向へと向かっていった。
(た……助かった)
魔物が離れていき、スピネルが再びこちらに駆け寄ってくるのを見て思わず安堵のため息を心の中で吐いたアルカ。だが
(あれ……?)
ここにきてアルカは違和感に襲われていた。
(なんだか……意識が……)
見えてきた景色も歪んできて、耳に入る音もぼんやりとしたものになってきた。
(もしかして……心まで石に……?)
魔物の一撃はアルカの身体を石にしつくした後、じわじわと精神を蝕んでいたのだ。そして、ついにアルカの心までもが完全に石化しようとしていた。
(嫌……石に……なんて……)
必死に意識を保とうとしたアルカだが結局は抗いきれることはなかった。アルカの意識はすっと闇に落ち、ここに一体の石像が完成した。そして、それだけでは済まなかった。
パキン、と何かが砕ける音がしたのだ。
「え……」
それに真っ先に気付いたのは、間近にいたスピネルだ。そしてその音がした方角を向いたスピネルが見たものは……
「そんな……ねえさまの石像が……っ!」
スピネルが見たものは、アルカの石像がひび割れていく光景だった。
最初は服だけかと思ったのだが、どうやらそうではないらしい。アルカの頬や太ももにも一筋の亀裂が入っており、下手に衝撃を与えれば砕けてしまいそうだった。
「早く魔物を倒してねえさまを助けないと……」
今は治し方は分からないが、きっと本部に戻ればわかるはずだ。
スピネルが急いで魔物を倒そうと、イェンファ達の方へと向き直った時だ。
「きゃあっ!」
「うおっ!」「ああっ!」
魔物の眼から放たれた光線が、ルエリィとシーダ&フローテの3人と貫いたところだった。
「うう……せんぱい、助け……」
光に身体を貫かれた3人は、アルカ同様に足元のから石化していった。
尻餅をついて倒れこんだルエリィ。そして
「くそっ、やっちまったな……」
「シーダ、私石になんかなりたくないわよっ!」
悔しそうに顔をゆがめるシーダと、その隣で慌てふためいているフローテも同様に、身体が石へと変化していった。
そして、3人の全身は瞬く間に灰色に染まり、そのまま動かなくなった。
「ルエリィさん、シーダさん、フローテ……」
「スピネル、ぼさっとしないの!」
「あ……」
3人が石と化した姿に気を取られていたスピネルに魔物が迫っていた。その大きな爪が、スピネルの身体を切り裂こうとした瞬間
「はっ!」
割って入ったイェンファの剣がそれを受け止めた。だが、その勢いを殺し切れずに、イェンファと、スピネルは弾き飛ばされた。
「きゃっ!」
「うう……」
アルカの石像の近くまで飛ばされた二人は、もはや満身創痍と言った様子で立ち上がる。
「イェンファさん、みんな石になっちゃいました……ねえさまも、どんどんヒビが……」
見れば、さっきよりもひび割れがひどくなっていた。
石化の呪いと言うものは身も心も石になっただけでは終わらない。石になったその体は急速に朽ちて行き、ひび割れ、やがて砕けてしまうのだ。
「このままじゃ、ねえさまが……」
「分かっているわ。でも、今はとりあえず目の前の魔物を何とかしないと……」
二人して目の前の魔物に向き直る。だが、どうしてもこの魔物に勝てるビジョンが浮かばない。
そんな二人に向かって、魔物はゆっくり近づいてくると、あのアルカたちを石へと変えた光線をその目から放った。
「スピネル、避け……」
「だめです、後ろにねえさまの石像が……」
「な……」
このまま良ければアルカの石像に光線があたり、最悪の場合砕け散ってしまう。二人はその場を動く事も出来ずに、その光線に貫かれてしまった。
「きゃあああっ!」
「あ……ああっ!」
光線を受けたスピネルとイェンファの身体も石化が始まり、そして瞬く間に二人は石像と化した。
「…………」
「…………」
スピネルも、イェンファも、アルカを守るかのようにアルカの石像の前に立ちはだかったまま固まっていた。
「グルルルル」
魔物は石になったスピネルとイェンファを間近で睨むと、二人が完全に石像になっていることを確認して、離れていく。
スピネルとイェンファが石となり、ついには全員が石像へと変えられてしまった。
アルカも、ルエリィも、シーダも、フローテも、スピネルも、そしてイェンファも、全員が今やただの灰色の石の塊だ。
魔物はそんな石たちには興味が無いようで、森の奥へと消えていく。あとには、ただの石像として佇むアルカたちの姿があった。
パキン……パキン……
そんな石像たちは放置されている真に次々とひび割れていく。
このままではやがて砕け散ってしまうが、全員が石像と化した今、誰も助けを呼びに行く事も出来ない。
石像たちは奇跡的に誰かが助けに来てくれることを祈りながら、ただその場に立っていることしかできなかった。



幸いなことに、その身が砕け散ってしまう前に調停機構の召喚士に発見されたアルカたちはそのまま急いで本部へと運ばれていった。
だが残念ながらその解除方法は分からず、アルカたちは元に戻る事が出来なかった。
今、アルカ達の石像は郊外にある泉に足元を浸しながら佇んでいる。この泉の水には霊界サブレスから流れ込んでくる癒しの力が染み渡っており、人々の傷を治す力があった。
せめてひび割れていく身体だけでもなんとかできないかと試した結果、回復魔法でそのひび割れを治す事が出来ると分かったのだ。
その為アルカたちはこの癒しの力が込められた泉に四六時中浸かることにより、その体を癒している最中だった。
とはいえ今も辛うじて進行を食い止めているだけであり、依然としてその身体には痛々しいヒビが無数に入っていた。
この泉の癒しの力を常にその身に流し続けなければ、アルカたちの身体はどんどん朽ち果てて行ってしまうだろう。
アルカたちはこの泉から一歩たりとも出る事が出来ずに、泉の中に佇むオブジェとなっているのだった。
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冷やしtwitterはじめました。

プロフィール

七月

Author:七月
七月(ななつき)といいます。
固体少女様にて稚拙な文章を投稿させたりなんかしていただいてます。
時間がありましたら暇つぶしにでも見てやっていただけるとありがたいです。

好きな漫画(ラノベ)、アニメ:魔法少女リリカルなのはシリーズ、ながされて藍蘭島、とある魔術の禁書目録、C3、ソウルイーター

好きなゲーム:東方project、夜明け前より瑠璃色な、BALDRSKY、SO3、SO4、サモンナイト3

最近好きなアニソン(ゲーソン):沈黙の空、jihad(BALDRSKY)、only my railgun(とある科学の超電磁砲)、Refrain(プリンセスうぃっちぃず)
連絡などございましたら以下のメールフォームへ
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ただ、僕は結構メールを放置する癖があるので、もし連絡が遅くなったらごめんなさい。

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